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アメリカではもはや常識と言っても良いほど訴求している「グルテンフリー」、これは「小麦不使用」という意味で、健康や美容のためにグルテンフリーの生活を送る方が増えてきました。そのためアメリカのスーパーにはグルテンフリーの商品、食材、及び小麦粉の代わりに使用するタピオカ粉、アーモンド粉、蕎麦粉、とうもろこし粉、キャッサバ粉、オートミール粉、米粉など、何を選ぼうか悩むほど商品が充実しています。
「グルテンフリー」は今後も広まる
リサーチ会社によるとグルテンフリー製品の市場規模は2022年の65億ドルから10年後には151億ドルになると見込まれています。その中でも北米地域が最大のグルテンフリー製品市場になると言われており、2022年の市場収益のシェアは38.9%、今後もグルテンフリー市場が更に盛り上がってくることが予想されています。[1] このことから、グルテンフリーは一時的なブームではなく、今後も長く続く新しい食生活と言えるでしょう。
何故「グルテンフリー」を選ぶのか
アメリカでグルテンフリーの生活をする方々が増え、その市場が拡大している理由はいくつかありますが、1つはグルテンに異常反応し自己免疫疾患を引き起こすセリアック病の方々が多いためだと言われています。このセリアック病ですが、アメリカ人口の約1%が抱えている病気のようで、割合で言うと133人に1人の割合のようです。[2] ちなみに日本の患者数は諸説ありますが、だいたい0.05%ほどといわれており、日本では非常にまれな疾患ですが、生活様式の変化によってセリアック病に罹る人が増える可能性も示唆されています[3]また、病だけではなく美容面やダイエット効果、健康のためにグルテンフリーの生活を選ぶ方も増えています。 小麦は古代から食べられていますが、品種改良を重ねた結果消化しづらいグルテンタンパクを沢山含むようになってしまい、それが下痢や便秘、腸の不調の原因になることもあります。
小麦粉の代用として米粉が人気!
上記の理由からグルテンフリーが一般化している今、小麦粉の代わり使用する粉はそれぞれ様々な特性や個性がありますが、ケーキ作りやパン作りで人気なのが日本の米粉です。
アメリカ カリフォルニア州でグルテンフリー料理のスクールを創業したRoannaさん曰く「日本の米粉にはグルテンフリーのパン作りに魅力的な点が沢山あります。製粉工程と米の種類により挽き目が細かく、アミロース(※米の中のデンプン質)が少ないため、穀物とデンプンの両方の特徴を持つので、グルテンフリーのパン作りに最適です。粉ひとつでパンが焼ける手軽さが気に入っています!」[4] とのことでした。小麦粉と異なる部分も沢山ありますが、クオリティや食感の良さ、味のクセのなさ等、米粉は小麦粉の代用としてアメリカでも受け入れられているようです。
“代用できる食品”、その市場のポテンシャルは?
アメリカではデイリーフリー(乳製品を摂取しない)や、エッグフリー(卵を摂取しない)、ラクトースフリー(ラクトースフリー・乳糖を摂取しない)、更にはヴィーガン(動物性食品を摂取しない)など、食事スタイルの選択肢が幅広く、そういった方々のために、牛乳、卵、チーズの代わりとなる食品など、日本ではあまり見ない商品も多く見受けられます。海外にはない日本独特の食品や原材料が、このような食規制がある方々にとってのスーパーフードとなる可能性も秘めているかもしれません。
ワイズアンドパートナーズでは、2002年から「日本のブランドを世界で有名にする」を使命に、日米双方から企業のマーケティング、ブランディングを統合的に支援しています。アメリカの食生活や食トレンドを含む市場調査や分析など、気になるサービスがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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