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アメリカの「夏の味」トレンド2025年版とは?
「夏の味」と聞いて、どんな味を思い浮かべますか?日本ではスイカや桃、メロンなど、さっぱりとした甘みのあるフルーツが定番ですが、2025年のアメリカではどんな味が「夏の味」として親しまれているのでしょうか?ちょっと意外で刺激的”な新フレーバーもトレンドになってきています。
今回は、アメリカで注目されている最新のサマーフレーバートレンドをご紹介します!
アメリカでも定番!不動の夏の王者「スイカ」
まず、日本と同様にアメリカでも「夏の味」として人気No.1はスイカ![1][2]
ジューシーでみずみずしく、ひんやりとした食感は世界共通で愛される夏の風物詩です。
そのほか、アメリカでクラシックな夏のフレーバーとして定着し、親しまれている食材には以下のようなものがあります。
- ココナッツ:南国感を演出しつつ、スムージーやカレー、スナックバーなどに幅広く活用される万能食材。特にピニャコラーダ風味のプロテインバーや冷菓での人気が高まっています。
- ストロベリー:見た目のかわいらしさと、コレステロール低下・血圧安定といった健康効果が評価され、スイーツはもちろん、冷製サラダや前菜にもよく使われています。
この夏注目!アメリカで話題の最新フレーバートレンド4選
さてここからは 、 MOSAIC Flavorsという味覚調査会社が発行している「この夏注目のフレーバートレンド」を4つご紹介します。[3] 中には、日本でもなじみのある食材や発酵食品なども登場しますので、ぜひご注目くださいね!
1. Swicy(スウィーシー)”フレーバー
Swicy(スウィーシー)とは、Sweet × Spicy=Swicy(スウィーシー)のことで、例えば、マンゴー × ハバネロ、パイナップル × チリ、スパイシー × パッションフルーツなど、これまでの「甘い」「辛い」という枠を超えた、新感覚の“甘辛フュージョン”のことを指します。
2024年には、なんとスターバックスでもSwicy系ドリンクが展開され、レモネードにチリパウダーを加えたメニューや、チリ入りミルクフォームが話題になりました![4] ファストフード業界でもSwicyフレーバーを使った商品が次々に登場しており、Swicyが一般に広がってきています。
また、スパイスメーカーMcCormickの「Flavor of the Year 2025」によれば、注目のスパイスはSwicy系のají amarillo(アヒ・アマリージョ)。パッションフルーツのような甘さと中辛の辛味が組み合わさったペッパーで、McCormickが「今年のフレーバー」と位置づけ、メニュー採用が今後44%増加すると予測しています 。[5]
ちなみに Swicyの代表格は韓国のコチュジャン!「甘辛」バランスが絶妙で、アメリカ市場でも広く受け入れられている調味料の一つです。
2. ボタニカルな爽やかさを味わう「涼感系フレーバー」
キュウリ × 紫蘇、エルダーフラワー × ラベンダー、バジル × ライムエードなど、ハーブや花の香りを活かしたボタニカルフレーバーも注目の的です。これらは、ノンアルコールカクテルやスパークリングウォーター、さらにはアイスやスラッシュなどの冷菓・飲料として展開されています。
特に注目したいのが「紫蘇(シソ)」日本や韓国では家庭料理でおなじみの紫蘇も、アメリカでは“エキゾチックなハーブ”として近年じわじわと注目度が上昇しています。ミントやバジルとは異なる独特の香りが「新鮮で洗練された風味」として評価され、健康志向・自然派層を中心に支持を集めています。
3. ユニークな組み合わせが斬新!新しいアイスフレーバー
2025年注目のアイスクリームフレーバーとして、トーストココナッツ × ウベ、柚子 × マシュマロ、黒糖味噌キャラメルなど、斬新でグローバルなフレーバーが登場しています。
「ウベ(紫山芋)」はフィリピン原産のスーパーフードで、鮮やかな紫色と自然な甘みが特徴的な食材です。アメリカでも近年人気が高まり、夏になると、アメリカの人気スーパーTrader Joe’sではウベを使ったスイーツが並びます。
「柚子×マシュマロ」は、爽やかな柚子の酸味とマシュマロのふんわりとした甘さの組み合わせで、夏らしさと親しみやすさを両立したフレーバー。
「黒糖味噌キャラメル」は、日本人にとっては意外な組み合わせかもしれませんが、アメリカでは“旨味(Umami)”を取り入れたデザートが人気で、味噌がキャラメルやチョコレートと好相性な素材として注目されています。
4. 酸味・塩味が新鮮!発酵×サマードリンク
最後にご紹介するのは、発酵+酸味・塩味をテーマにした機能性ドリンクのトレンドです。注目のフレーバーは、ピクルス・ウォーターメロン・フィズ、コンブチャ × ピーチ・ベリーニ、ディル × ライム・スラッシュなど、「ちょっと変わった組み合わせ・・!」と思われるかもしれませんが、これが意外と好評で、日本よりもこのような新たなドリンクがアメリカでは多く作られいます。
発酵由来の酸味や塩味は、夏の水分補給や体調維持に最適で、甘さ控えめ&ヘルシー志向の消費者に支持されており、発酵食品ブームの立役者とも言えるコンブチャは、果物やハーブと組み合わせたドリンクがたくさん登場しています。デトックス・腸活といった“機能性”と“味の楽しさ”を兼ね備えたドリンクメニューもこの夏アメリカで注目されています。
最後に:2025年の「夏の味」は“体験とストーリー”の時代へ
今年のアメリカの夏フレーバーは、「ただ美味しい」だけでなく、「文化背景」や「健康効果」「感覚的体験」など、“ストーリー”を重視する傾向がより強くなっており、“体験として味わう”食や飲み物への関心が高まっていることがわかります。
これから始まる暑い夏、爽やかなサマーフレーバーで楽しく乗り切りましょう!
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参照元
- みんなの『夏に食べたい!』を聞きました。夏の味覚アンケート
- 12 Refreshing Summer Flavors and How to Enjoy Them This Season
- Summer Flavor Trends 2025: What’s Next in Seasonal Innovation
- Starbucks New Spicy Lemonade Refreshers and Spicy Cream Cold Foam Are Coming in Hot
- MCCORMICK® UNVEILS 2025 FLAVOR OF THE YEAR AND FLAVOR FORECAST 25TH EDITION
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