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企業にとってウェブサイトは「企業の顔」と呼ばれるほど重要なものです。そして、テクノロジーが発展していくと同時に、ウェブサイトの仕組みやデザインのトレンドも変化していきます。今回(前編)は、イギリスのウェブデザイン会社が発表した「2022年からのwebデザイン・トレンド10選」のなかから、5選を紹介します[i]。
トレンド1: ダイナミックコンテンツ
ダイナミックコンテンツとは、ウェブサイト訪問者の過去の検索や購入履歴などによってパーソナライズされた情報を、個別に提供することを意味します。近年、Eメールマーケティングでも、メールの件名や本文に顧客の名前を入れるなど、よりパーソナライズされたメールのほうが開封率やコンバージョン率が高く、利益も17%向上するというリサーチ結果が出ています[ii]。このような傾向はウェブサイトでも同じように見られるため、おすすめの商品を顧客の過去の購入履歴に合わせて提示したり、顧客の過去の訪問履歴にあわせてブログのトップ記事を変えたりなど、ダイナミックコンテンツを搭載したウェブサイトがさらに増えていくと考えられます。
トレンド2:ボイスサーチ
「Alexa(アレクサ)」や「Siri(シリ)」などのバーチャルアシスタントの普及が増えたことにより、2018年のPwCの調査では、25歳から49歳のアメリカ人の65%が1日に1回はボイスサーチを行っているという結果がでたほど、自分の声を使って検索をする人が多くなっています。スマートスピーカーやバーチャルアシスタントの市場は、今後もさらに伸びていくと予測されるため、ボイスサーチを搭載するウェブサイトも増えていくことは間違いないでしょう。
また、ボイスサーチの普及はウェブサイトのSEOにも関係していきます。例えば、ロサンゼルスの寿司レストランを検索する際に、「寿司 LA」など、なるべく短いキーワードを使用すると思います。一方で、ボイスサーチの場合は「LAでベストな寿司レストランを教えて」など、会話をしているような形で検索するひとが多いでしょう。このように、従来の検索語句が「寿司 LA」という2語に対し、ボイスサーチの検索語句が「LA ベスト 寿司 レストラン」と4語となるため、今後はボイスサーチを考慮したワードもSEO施策の一部として追
トレンド3:Accessibility (アクセシビリティ)
「Web Accessibility(ウェブアクセシビリティ)」とは、高齢者や障害者など、心身の条件や利用する環境に関係なく、全ての人がウェブサイトで提供される情報や機能にアクセスし、利用できることを意味します[iii]。
パソコン、スマートフォン、タブレットなど全ての画面サイズでも見やすいようなレスポンシブなデザインであること、ヘッドラインやサブタイトルなどの区別をきちんとすること、分かりやすいナビゲーションをつけること、そしてボイスサーチを搭載することなど、誰がどんなときでも、「見やすく」、「使いやすい」ウェブサイトであることが、今後ノーマルになっていくことが予測されます。
トレンド4:ミニマルデザイン
トレンド3のアクセシビリティにも関係しますが、「見やすい」、「使いやすい」ウェブサイトの共通点は、とにかくデザインやフォーマットがごちゃごちゃしていないことです。そのため、情報を詰込みすぎず、シンプルでミニマルなウェブデザインが、2022年からも人気を博すこととなるでしょう。
トレンド5:ダークモード
ダークモードとは、黒の背景に白やグレーの文字を使った画面の配色のことを意味します。ダークモードの特徴は、画面の眩しさを最小限に抑えられるため、見る人の目に優しいことです。それだけでなく、背景を黒やダークカラーにすると、ウェブサイト上の写真やほかのクリエイティブがより映えるという利点もあるため、そういった理由でダークモードを活用したウェブサイトが増えると言われています。
まとめ
今回は、イギリスのウェブデザイン会社が発表した「2022年からのウェブデザイントレンド10選」のなかから、5選を紹介しました。5つのトレンド全てに共通して言えることは、デザインの良し悪しだけでなく、利用者のことを一番に考えて作られたウェブサイトが今後求められるということでしょう。パート2では残りの5つのトレンドについてお話しますので、ご期待ください!
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