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米国マーケティングトレンド研究会 2022.01.25

広告会社などが、マーケティングにAIを活用する重要な3つの理由

AIがデジタルマーケティングのあり方を変えています。人工知能はマーケティングコミュニケーションのあらゆる場面で活用されており、その結果、生産性の向上、広告コンテンツのパーソナライゼーションの向上、ROIを向上させたキャンペーンの最適化などが実現されています。

2019年5月、ある調査によると、広告主の47%がオーディエンスターゲティングに人工知能を利用していることがわかりました 。[1]新型コロナウィルスの大流行により、この2年間でEコマースの成長が加速しているため、現在はもっと高い割合になっていると思われます。この技術の採用には多くの理由がありますが、広告会社や専門家がデジタルマーケティングにAIを活用している重要な3つの理由を見てみましょう。[2]

1. AIによる生産性向上

広告におけるAIの最も重要な用途の1つは、潜在的なリードを絞り込むのに役立つという点です。かつて広告主は、個々のニッチ層について学ぶのは時間がかかりすぎるため、大規模なグループをターゲットにする必要がありました。しかし、AIはこの問題を解決してくれます。AIは潜在顧客に関する膨大なデータを収集できるだけでなく、そのデータを新しく興味深い方法で組み合わせることができ、新しいニッチ層を明らかにすることができるのです。

例えば、AIを使って特定の種類のピザをより多く注文する顧客のデータを収集することで、あるレストランは顧客のニーズをより深く理解することができました。この技術を使ってデータを記録しておくことで、マーケティングチームはその人たちによりパーソナライズされた広告を送り、売上を16%伸ばすことができました。これにより、購買意欲を刺激するような一般的なメッセージを作成する必要がなくなり、ビジネスの時間とエネルギーを節約することができました。[3]

2. AIによる広告のパーソナライズ化

AI技術のもう一つの特徴は、潜在的なリードの範囲を絞り込むことで、パーソナライズ化に役立てることができる点です。

Facebook(フェイスブック)は、Phraseeという小さな会社のAI技術を利用し、パーソナライズされたEメールを作成し、広告主に提供することに成功しました。Facebookは多くの手作業をすることなく、AI技術で簡単にメッセージングの「自動化、拡張、最適化」を行うことができたのです。最終的に、よりパーソナライズされた顧客志向のメッセージは、費用対効果275%増、クリック率23%増を実現しました。[4]

パーソナライゼーションが個々の消費者にとってより価値のあるものになるにつれ、AIを使用して顧客中心のメッセージやコンテンツを作成することは必要不可欠です。実際、ある調査では、買い物客の最大80%が、よりパーソナライズされた体験を生み出すブランドから購入することを好むことが示されています。[5]

3. AIによるキャンペーンプランニング

キャンペーン企画は難しく、時間のかかる作業です。しかも、せっかく企画した広告キャンペーンがどの程度の効果を発揮するのか、開始前に把握することは困難です。しかし、AIの登場により、キャンペーンの効果を事前に把握することがこれまでより容易になりました。

さらに、AIはキャンペーンの成功を測定し、今後のキャンペーンにより良い情報を提供することができます。Deloitte社(デロイト)が発表した広告におけるAIの状況についてのレポートでは、ある調査で回答者の26%(AIの早期導入者を含めると最大45%)が競合他社にかなり差をつけたことが示されています 。[6]これは、AIによって膨大なデータ分析が可能になり、より迅速な意思決定ができるようになったからです。

前述した生産性やパーソナライゼーションと組み合わせることで、広告主はどの広告が最高のパフォーマンスを発揮するかを学び、そのポジティブな特徴を今後模倣していくことができるのです。

まとめ

AIは、これまで不可能と思われていた量のデータの収集に関して、驚異的に役立っています。しかし、データの収集と分析がすべてではありません。

AIは企業が顧客についてより深く理解するのに役立ちますが、データを理解するだけでは十分ではありません。そのデータをどのように解釈し、成功するキャンペーンに変えてゆくかについては、広告プランニングとクリエイティブの専門家が必要です。キャンペーンを成功させた経験を持つエージェンシーに相談することで、競合他社よりも大きなリードを得ることができます。

米国マーケティングトレンド研究会2022.01.11

米国食料品店の技術トレンド。サラダバーにAI技術を活用し、収益性向上と廃棄物削減を目指す。

ヨーロッパを代表するサラダバーブランド、Picadeli(ピカデリ)のAIサラダバー「The Arctic(アークティック)」がアメリカの食料品店にデビューします。Albertsons(アルバートソンズ:北米第2位のスー […]

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参照元

  1. https://finance.yahoo.com/news/advertising-agencies-global-market-report-094700246.html?guccounter=1&guce_referrer=aHR0cHM6Ly93d3cuZ29vZ2xlLmNvbS8&guce_referrer_sig=AQAAAJoejlTUSVA6WtRyYFOriNWAP63OnXEFQtSpuZ104-j_GiA6EuRWfnMH2AOyrD7O0TqlfiIGUW-Lv9GMDHe7LcxpQYzUd2gq0UOcs-0aCtKA41CorefPUrh2yRoGj-k95nXWuOcN5am7bIQc7VQEGN2hqejalE0NrTUsufotHbp7
  2. https://www.forbes.com/sites/forbesbusinesscouncil/2022/01/18/how-machine-learning-is-shaping-the-future-of-advertising/?sh=130971df1361
  3. https://www.salesforce.com/blog/artificial-intelligence-advertising-sales/
  4. https://phrasee.co/blog/phrasee-wins-big-for-facebook-success-story-in-collaboration-with-salesforce/
  5. https://www.ibm.com/watson-advertising/thought-leadership/how-ai-is-changing-advertising
  6. https://www2.deloitte.com/cn/en/pages/about-deloitte/articles/state-of-ai-in-the-enterprise-3rd-edition.html

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