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米国マーケティングトレンド研究会 2022.09.16

海外でも人気の日本アニメやマンガ。海賊版を無くすための解決策はあるのか?

アニメや漫画の人気は世界中で急激に高まっていますが、一方でこれはアニメや漫画の海賊版の増加にもつながっています。海賊版は手頃な価格であることや入手しやすいからです。そこで、アニメやマンガの海賊版の需要が生まれる要因を分析することで、著作権を侵害する海賊版を減らすための解決策を考えてみましょう。

海賊版が出回る理由を考察

あるraddit内の書き込みをみると[1]、アニメやマンガの海賊版が出回る主な理由のひとつは、言語や地域性によるものだという意見があります。例えば、NetflixやCrunchyroll(ソニーグループ傘下で日本のアニメやドラマの配信、制作、ライセンシングを専門とするアメリカのサブスクリプション ビデオ オンデマンド オーバー ザ トップ ストリーミング サービス)のようなストリーミングサービスが大量のアニメ作品を提供し、より多くの人がアニメやマンガにアクセスできるようになっていても、特定の作品が一部の国で視聴できなかったり、翻訳されていなかったりと、すべての製品がすべての国や言語で利用できるわけではありません。つまり、自分の言語や地域でアニメを見るために海賊版に頼らざるを得ないファンが多数存在するのです。

また、正規のルートでアニメやマンガを買えないファンがいるのは、入手のしにくさも原因になっている様子が窺えます[2]。アニメやマンガはライセンス料が高く、そして細かく管理されているので、全ての言語や国で配信されているわけではなく、ファンは必ずしも自分が住んでいる国や理解できる言語で全てのコンテンツを見られるとは限りません。よって、Netflixのように正規ルートで視聴できる方法があれば、それを選択しつつ[3]、一部、アクセスできないものを海賊版で購入してしまうことがあるのです。海賊版による著作権侵害が後を絶たないのは、こういったファンの行動の積み重ねなのかもしれません。

解決策にソーシャルメディアとVTuberの活用

しかしながら、最近のオンラインサービスやコンテンツ配信メディアにおける動きが、将来的にアニメやマンガの海賊版に対する何らかの解決策を提供するかもしれません。 その一例が、CrunchyrollによるソーシャルメディアとVTuberの活用です。
Crunchyrollは、自社のYouTubeチャンネルを利用して、アニメのクリップやその他の関連コンテンツを無料で提供し、アニメ製品を買うことができないファンにもアクセスを広げています。 さらに、ソーシャルメディアの指標を利用することで、ファンからのデータやフィードバックを得ています。 これにより、Crunchyrollは、どの国や言語への進出に成功するのか、そしてそれらの地域や言語の海賊版を減らすことができるかを判断しているのです[4]。
また、VTuberと協力することで、正規のルートでアニメやマンガの関連商品にお金を払ってくれる人を増やすこともにつなげています。 例えばCrunchyroll Expo[5]やプリンセスコネクト[6]のように、商品を購入することでVTuberに売上の一部が支払われる仕組みがあることを知ったファンは、その結果、お気に入りのVTuberを応援していると感じています。 つまり、Crunchyrollは、VTuberをこうしたイベントや商品販売に巻き込むことで、すでにアニメやマンガのファンである人はもちろん、そのファンを同社が販売するアニメや漫画の商品にお金を払ってくれる人へと転換することに成功するとともに、海賊版購入以外の選択肢を増やしているといえるでしょう。


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参照元

  1. raddit・r/anime「How many people pirate anime?」
  2. comicbook 「Bleach's New Series Will Die on the Vine If There's No Simulcast」
  3. What’s on Netflix「Are Netflix’s New Anime Releases Breaking Out Of Netflix Jail?( by Jacob Robinson)」
  4. IGN「Exclusive: Crunchyroll COO Talks About the Future of the Streaming Service in India Including Plans to Bring More Localised Anime」
  5. Socal Thrills「Crunchyroll Expo 2022: Bringing Anime to Life」
  6. ANIMENEWSNETWORK「hololive EN to Preview Princess Connect! Re:Dive Smartphone Game Global Version」
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