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米国マーケティングトレンド研究会 2021.06.22

2021年、ポストコロナの美容業界はどうなるのか?

新型コロナウィルスの規制が徐々に解除されつつある今、美容業界は復活の準備をしています。店舗が再びオープンする際には、棚に並ぶ新製品、衛生面、スキンケア製品の増加など、いくつかのトレンドに注目する必要があります。

2021年6月上旬の時点で、アメリカ国民の約45%が新型コロナウィルスのワクチンの2回の投与を受けています。1カリフォルニア州のような大きな州では、初夏を前に再び規制を解除する計画がすでにあります。ギャビン・ニューサム知事は、カリフォルニア州は早ければ6月15日に全面再開すると発表しました。2(※この記事を公開する時点で、既に再開が発表されました)

通常の生活に戻りつつある今、1年間の閉鎖期間が消費習慣や需要、人々の関心にどのような影響を与えたのかを見ることができ、美容業界ではいくつかの大きな変化があると考えられます。ここでは、新型コロナウィルス後の美容業界を予測してみたいと思います。

ポストコロナの世界で人々が求める美容製品とは?

パンデミックは人々を根本的に変えてしまいました。昨年、身だしなみは、他の関心事により優先順位が低くなっていました。調査データによると、スキンケアの習慣は2020年になっても衰えていませんが、一般的には、化粧やスキンケア以外の化粧品の使用は大幅に減少しました。3より多くの公共スペースがオープンするにつれ、化粧品の売上は少しずつ回復していくと思われます。

この1年間、オンラインショッピングを利用してきた人々の多くは、店舗では見たことのない新しいブランドや小規模なブランドを目にしてきました。消費者は再開した実店舗に足を運ぶ際、新しいお気に入りブランドを探そうとします。このパンデミックで成長を遂げた中小企業にとっては、Eコマースから脱却し、実店舗でも成功するための良いチャンスとなります。

ポストコロナでは、清潔感が第一。

新型コロナウィルスの世界でのトラウマから、美容室やサロンなどの公共スペースでは、清掃の習慣が変わると思われます。パンデミック後の世界では、衛生管理に力を入れるようになるだけでなく、待合室の雑誌や水飲み場などの共有物が見られなくなる可能性があります。

その場にいる人の数を減らすため(そして顧客の時間を節約するため)、正式な予約の前にオンラインや電話で相談することが増えるでしょう。顧客には、車の中で待機してもらうか、美容師の準備ができたら店舗に戻ってもらうようになるかもしれません。これに関しては、顧客はただ予約時間まで店舗で待たされるということがなくなり、プラスに受け取られる可能性があります。自分の番が来たことを知らせるメールや電話を待つだけでいいので、一日の計画が立てやすくなるからです。

凝ったスキンケアはやめて、シンプルなスキンケアを。

パンデミックの際、スキンケア製品が爆発的に売れました。特にハンドクリームが人気を集めましたが、これは手洗いや手の消毒で肌が乾燥してしまったからでしょう。2020年には、スキンケア製品の売上が約600%増加しました。4

一般的に、人々はスキンケアにかける時間を短縮しつつ、きちんと効果を得たいと考えています。最近では、韓国式の複雑なスキンケア方法が主流だったのと比較し、シンプルなステップの製品や複数の機能を備えた製品が求められています。5

店舗は買い物だけでなく、体験のためにある。

2021年のEコマースは、インターネットの歴史の中で最も強力なものになっています。専門家の間では、いずれ世界は対面での買い物よりもEコマースを好むようになるだろうと予測していましたが、パンデミックがその流れをさらに加速させました。店舗が再開した今、顧客は果たして店舗に戻るのでしょうか。

多くの専門家は、顧客は引き続き美容・ウェルネスの店舗に来店すると考えています。しかし、ただ買い物をするのではなく、店舗での体験や教育の機会に興味を持つようになるでしょう。実店舗では、Eコマースがまだ遅れている部分を提供する必要があるため、スキンケアの方法や製品に関する質問など、実際に会って相談したり教えてもらったりすることが最大の魅力となるでしょう。また、フルメイクアップサービスも引き続き好調に推移するのではないでしょうか。

ポストコロナの美容業界、まとめ。

約1,400人のアメリカ人を対象にした調査では、48%の人が将来的に美容製品にかける費用を減らしたいと回答しました。この傾向は、日本やイギリスでも程度の差こそあれ、同様に見られました。6

公共スペースが再開されても、多くの場所でマスクが義務付けられています。政府による義務化が解除された後も、各企業や個人単位でマスクの着用にこだわる人はいるでしょう。つまり、マスクが日常生活の一部である状態はしばらく続くため、以前の化粧スタイルへの復帰は遅くなるということになります。

専門家の中には、新型コロナウィルスの再来が、すでにダメージを受けている美容業界にどのような影響を与えるかを心配する人もいますが、現在の回復状況から、売上の見通しは明るいと言えそうです。

 

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