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米国マーケティングトレンド研究会 2024.09.04

アメリカのイベントに合わせて企業はどうプロモーションを行なっている?

〜アメリカ進出企業は絶対おさえておくべき、アメリカのイベントとプロモーション例をご紹介〜

日本にも季節によって様々なイベントがあり、そのイベントに合わせて企業は工夫を凝らしたプロモーションを行っています。では、アメリカにはどのようなイベントがあり、その際企業はどのようなプロモーションを行っているのでしょうか?今回のブログでは、ハロウィンやクリスマスなど日本でもメジャーなイベントではなく、アメリカならではのイベントと、そのプロモーション例をご紹介していきます

スーパーボウル(Super Bowl

アメリカのフットボールのチャンピオンシップで毎年2月に開催されます。この日は家族や友人と集まり試合を一緒に観て楽しむのが一般的で、2024年のスーパーボウルの総視聴者数は1億2,370万人、ニールセンの速報視聴率に基づくとこれは今までのスーパーボウルの中でも最高視聴者数となりました。[1] 30秒のCMで、広告費は6.5~7ミリオンドル[2]かかるため、有名人や人気ドラマ、映画とコラボレーションをする企業が多い中、その手法ではない方法で話題となったのは、昨年放映されたTubiというストリーミングサービスの会社のCMです。この広告は、突然試合の放送画面からTubiのインターフェイスに切り替わり、視聴者がリモコンを誤って操作したように見せかけ、多くの視聴者がリモコンを探したり手に取ったりして混乱する瞬間がSNSで話題になりました。視聴者に「ドッキリ」を仕掛ける形でサービスを紹介する手法が注目になり、ブランドの認知度を飛躍的に高めました[3]

インディペンデンスデー(Independence Day)

アメリカの独立記念日で毎年7/4に祝われます。場所によっては花火が打ち上がったり、仲間内でBBQをしてお祝いしたりすることが多く、この時期に合わせてサマーセールを行う企業が多くあります。企業のSNSなどもインディペンデンスデーに合わせた投稿が多く見受けられ、この日に合わせて国旗の色味である赤と青と白の商品を限定で販売する食品会社や、国旗カラーが使われた商品のみセールにしているアパレルブランドもあります。[4]インディペンデンスデーに多く使われるのがお祝いを花火のイラストやアートで、独立記念日のお祝いムードを盛り上げることが多くあります。

サンクスギビングデー(Thanks Giving)

毎年第4木曜日にサンクスギビング(感謝祭)があります。もともと1621年に3日間行われた豊作祭を起源としており、家族や親族で集まりターキーやパンプキンを食べるイベントです。イメージとしては日本のお正月に近く、それぞれの家庭によって家庭の味があります。最近では里帰りしない人たちの間で「サンクスギビング」ならぬ「フレンズギビング」というのもあり、周りの人たちに感謝をする祝日となっています。[5]ポットラックパーティーという食事を持ち寄るパーティーもよく行われるので、企業のSNSではサンクスギビング用のレシピのアイデアなども見受けられる時期となります。

ブラックフライデー(BlackFriday)

日本でもじわじわと進出してきた「ブラックフライデー」ですが、以前こちらで歴史をご紹介しているのでぜひご一読ください!
ブラックフライデーといえば、人々がお店に押し寄せたり、オンライン上でも購入を煽る広告が多々出てきたりしますが、ここであえて“逆”の戦法をとった企業があります。
キャンプグッズ専門店の”REI”です。REIは全米に181店舗もある人気店なのですが、2015年から#OptOutsideというキャンペーンを行なっており、約12,000人の従業員に給与を支払い、外で楽しむ時間を提供するというもので、1番の商戦期でもあるブラックフライデーの日にあえて店をクローズ、さらにはオンラインでのショッピングも閉鎖しました。2015年以降も毎年続けられているキャンペーンなのですが、2015年以降、REI以外の170のアウトドア企業が同等のキャンペーンを行うようになり、1度のキャンペーンではなくムーブメント化しています。#OptOutsideは従業員のために正しいことをしよう、というのがコンセプトで始めたものにはなりますが、目先の利益ではなくブランドとしての価値の底上げにもつながったキャンペーンとして有名です。[6]

上記以外にも、さまざまなイベントがあるアメリカですが、ユーザーにタイムリーにアプローチができなければ、アメリカ市場の売上を拡大していくことはできません。これからもイベントに合わせて、企業がどんなキャンペーンを打つのか注目しきたいと思います。

ワイズアンドパートナーズでは、2002年から「日本のブランドを世界で有名にする」を使命に、日米双方から企業のマーケティング、ブランディングを統合的に支援しています。アメリカのトレンドや、イベント情報、SNSマーケティングを含む統合的マーケティングを提供しています。気になるサービスがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

参照元

  1. Super Bowl 2024 Was the Most-Watched Telecast of All Time, Reaching 123.7 Million Viewers
  2. 10 Independence Day Marketing Campaign Ideas
  3. TUBI WINS FIVE CANNES LIONS AWARDS FOR ITS ‘INTERFACE INTERRUPTION’ SUPER BOWL SPOT
  4. 14 Fun July 4th Buys to Snag Before They Sell Out
  5. Where Does 'Friendsgiving' Come From?
  6. The History of #OptOutside

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