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急速に進むアメリカのワクチン接種に伴い、人々の「旅行」への意欲も高まっています。スタートアップサービスGetaway(ゲットアウェイ)は日々のストレスから人々を開放するため、自然の中のオアシスを提供。注目を集めるこのサービスから、ポストコロナで高まるウェルネスへの意識と、変化する観光業の形が伺えます。
ポストコロナにおけるアメリカの旅事情。
アメリカではワクチン接種が進んだことによって、人々の旅に関する関心が高まっています。YouGovが2021年4月に実施した調査によると、44%のアメリカ人が、一年以内の国内旅行を計画していることがわかりました。2この数値は2020年から10%上がっています。2
同調査で「旅先の決め手」となる要素について調べたところ、一位の「価格に見合う価値」に次いで、二位は「素晴らしい自然美」でした。2長期間の自粛生活に疲れ果てた人々はいま、美しい自然に触れられる旅を求めています。
グランピングサービスGetawayの魅力とは?
日本でもお馴染みのグランピング。Glamorous(グラマラス)とCamping(キャンピング)を掛け合わせ「快適なキャンプ」を意味します。必要な道具が一通り揃っている状態で、初心者でもキャンプを楽しむことができるサービスです。コロナ禍において、3密を避けられるレジャーとして特に人気を集めたと言えるでしょう。
中でも、アメリカで注目されているサービスがGetaway(ゲットアウェイ)。都会から2時間ほどで辿り着ける自然の中で、非日常的なキャンプや、キャビン暮らしを楽しむことができるサービスです。
Getawayが運営する箱型のキャビンには、開放的な窓があることが特徴的です。どのキャビンも、ベッドの真横に設置されているこの窓は、森に包み込まれるような感覚にさせてくれる設計となっています。
参照元:Getaway
そして、このキャビンにはWi-Fiが通っていません。鍵付きのスマホ保管用ボックスも用意され、デジタルのつながりを遮断できるようになっています。忙しい都会の日常から離れ、静かな時間を過ごすことがこのサービスの醍醐味なのです。
ソーシャルディスタンスを必要とする人々のニーズとサービスがうまくマッチし、Getawayの2020年の予約率は前年比で150%増加し、稼働率99%を実現しました。1 そして、2021年末には全米で17カ所、合計で800軒のキャビンが設置される見込みです。1
Getawayのような「自然」を中心とした宿泊サービスは、コロナが収束した後も利用され続けると予想されます。Kampgrounds of Americaが実施したアンケートによると、コロナ禍で初めてグランピングを経験した人々の40%は、2021年も引き続きその意欲を示しています。1
ウェルネスとしての旅とは?
Getawayの立ち上げ当初から大きなトレンドとしてあった「デジタルデトックス」や「デジタルミニマリズム」。一定期間スマホやパソコンなどのデジタル機器と距離を置くことによって、日常のストレスを軽減する活動です。その重要性は今回のパンデミックで、より明らかになったと言えるのではないでしょうか。
移動の自由が制限され、ほぼすべてのつながりがオンライン化し、人々はこれまでにないほど大量の情報を、超高スピードで処理しています。体と心の健康「ウェルネス」に世間の意識が向くのも納得がいきます。
そんな世の中において、これまで「観光」が主な目的だった旅行から、「ウェルネスとしての旅」が増えることが予想されます。Getawayは回数券を購入すると、一晩の宿泊費が安価になるプランもあり、定期的に「日々のストレスから抜け出せる場所」として打ち出されています。
このウェルネス旅行の傾向は将来、国際旅行が完全復活しても続くことでしょう。海外旅行者がまた日本へ訪れる日もそう遠くはありません。その時のために、今から英語での情報発信などを通して、仕掛けていくことが重要です。
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