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現在、全世界的に「おにぎりブーム」が来ているのをご存知ですか?
具材はオリーブやクリームチーズ、さらには生ハムでおにぎりが包まれている、おしゃれな「パリおにぎり」、香港のおにぎり専門店「華御結」は2011年の1号店オープン以降、10年ほどで店舗数は約120店舗まで増えていたり[1]と、日本のソウルフードがじわじわと世界に広がっています。
そのブームはアメリカにも確実に来ており、「おにぎり」を目にする機会が多くなってきました。
おにぎり専門店が出来たり、日系スーパーでもおにぎりが連日売り切れることも多いようです。[2]
今回は、そんなアメリカでのおにぎりブームについて、お伝えしていきます!
アメリカでのおにぎり人気、コロナ禍が大きな転機に
アメリカでおにぎり人気に火がついたのは、コロナ禍で全体的にテイクアウト商品の需要が高まったことが大きく影響していると言えます。[3] レストランでの食事を自粛し、フードデリバリーが増えると共にテイクアウトのお店の需要も高まりました。さらに、コロナ禍で人々の健康意識が高まり、テイクアウトの選択肢の中でもヘルシーであるおにぎりが多く選ばれているようです。生魚を多く使った寿司とは違い、ヴィーガンやベジタリアン、様々な理由で食規制がある方でも楽しんでいただける料理であることも、海外でおにぎりが好意的に受け入れられている理由の1つです。ラーメンや寿司など、すでに浸透している日本食とは違い、シンプルながらも奥深いおにぎりが、海外の方には目新しく映っているのではないでしょうか。
アメリカナイズされたOnigiri
ニューヨークで、ランチや夕食前のピーク時には連日行列ができる、日本でも人気のおにぎりチェーン店「おむすび権兵衛」では、おにぎりの具材を約3割アメリカ限定の具材(スパイシーツナ、うなぎ、焼豚、きのこ等)にしており、アメリカ人の好みに合った具材選びをしているようです。
また、カリフォルニア州に4店舗を構えるOnigillyは、具の種類が30種類もあり、照り焼きチキン、スパイシーベーコン、サーモンポキ等現地の人に親しみやすい具材が並んでいます。[4] またOnigillyのおにぎりは、サンドウィッチのようにお米で具材を挟んでおり、「おにぎらず」のように、食べる前から具材が見えるスタイルで販売しています。
日本に逆輸入されるほど人気の、上述した「パリおにぎり」のように、各国で様々なスタイルのおにぎりを楽しめる、このおにぎりの自由度の高さも全世界で楽しまれている秘訣なのかもしれません。
寿司よりも簡単!手作りしやすいのもおにぎりの魅力
インスタグラムで#onigiriと検索すると84.9万(※2024年7月現在)のタグ付けされたおにぎり関連のリールや画像が出てきます。海外の方の「作ってみた」動画や、フィリング(具材)の紹介、オリジナルレシピ等、おにぎりが国を超えて愛されているのが見てとれます。さらにおにぎりのワークショップは、アメリカ内でも様々なエリアで開催されており、年齢関係なく楽しくおにぎりを作っている様子が見受けられ、おにぎり需要の高さを改めて感じることができました。
まとめ
地域やトレンドに合わせて進化していく、懐の深い、日本のソウルフードおにぎりは、一時的なブームではなく寿司やラーメンのように長く愛される日本食の一つになるのではないでしょうか。子供でも大人でも、簡単に作れるおにぎりは、簡単だからこそアレンジしがいがあります。今後海外でどのような進化を遂げるのか、これからも海外でのおにぎり人気に注目していきたいと思います。
ワイズアンドパートナーズでは、2002年から「日本のブランドを世界で有名にする」を使命に、日米双方から企業のマーケティング、ブランディングを統合的に支援しています。飲食業界のための現地での消費者調査や、トレンドを抑えたSNSマーケティングなど、気になるサービスがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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“米国マーケティングトレンド研究会”
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U.S.
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