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長引くパンデミック、そしてインフレーションの影響により、米国ではストレス解消を求める消費者が上昇しています。それによって、リラクゼーション効果が期待できる様々な機能性飲料が注目を集めています。
調査会社Brightfield Groupが2021年の第4四半期に米国で実施した5000人へのオンラインアンケートによると、約半数がリラクゼーションやストレス解消を求めていることが判明しました1。この数値は2020年から13%上昇しています1。中でも「経済的な不安」からくるストレスを理由に挙げる人々が多く、近頃の食品やガソリンなどの生活必需品の物価上昇は、今後さらに消費者のストレスレベルを高めることが予想されます。
そんな中、リラクゼーション効果が期待できる成分を含む飲料が人気を集めています。
例えば、ペプシコが販売するDriftwell(ドリフトウェル)は、茶葉やキノコによく見られるアミノ酸、L-テアニンが含まれ、睡眠の質を改善し、ストレス軽減に役立つ可能性があると言われています。
近年、ペプシコ社は健康とウェルネス分野における高価格のプレミアム飲料の販売を推進するため、2016年にコンブチャ飲料メーカーのKeVita(ケヴィタ)、2018年に植物性のエネルギーバーを販売するHealthWarrior(ヘルスウォーリアー)などの企業を買収してきました。Driftwellのような機能性飲料の開発はその一環と見られます。
ペプシの他にも、L-テアニンを主成分とするRecess(リーセス)、睡眠の質改善を謳うGABAやメラトニンが含まれるSom Sleep(ソムスリープ)、CBD(カンナビジオール)を主成分とする、Sprig(スプリグ)や、Dram(ドラーム)などの新しいブランドも登場し、リラクゼーション飲料市場を盛り上げています。
このようなリラクゼーション飲料の市場規模は2022年時点で2億6,780万ドルと言われ、2017年から5年間で毎年1.5%上昇傾向にあり、これからも成長が見込まれています2。今後もこの分野の最新動向についてレポートしていきます!
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