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妻から見て、自分が良い夫だと仮定する。
昔は、そういう男は格好悪いとされていた。
遊ばなきゃならないと。
結婚したからってまっすぐ家に帰るなんて、
そんなつまらん男だったのか、
などと言われる社会だった。
昭和は「飲む・打つ・買うは男の甲斐性」
というのがまかり通る時代で、
20代の頃に、世の大人たちから新人類と
揶揄され口撃された私たちにとっては、
なんとも生きにくい世の中だった。
今はどうなんだろうか?
私が社長という立場のせいではないと思うが、
女性社員の面々から夫(彼女らは旦那と呼ぶ)
の話を聞くことが増えた。
コロナ禍で飲み会などはないので、
昼時や一息ついた時の雑談のついでに軽く。
アメリカ人の旦那の話もあれば、
日本人の旦那の話もあって、
国籍もさまざまだ。
うちにはミレニアル世代の社員が多いが、
なかにはZ世代(20代前半)で、
すでに旦那の話をしている女子もいて面白い。
アメリカ人の若旦那たちは、
夜はだいたいゲームをしている(笑)。
家にはきちんと帰ってくるのだが、
魂はどこかに出かけているわけだ。
「門限ならぬ、ゲー限が必要だな」
と言って、笑った。
休みになると妻子をよそに、
自転車で山に行ってしまう旦那もいるし、
サーフィンに行ってしまう旦那もいる。
「うちの旦那、どう思いますか?」
と、意見を求められるが、
わかったようなアドバイスはしない。
女性は話を聞いて欲しいだけで、
誰もあなたの意見など求めてないのよ、
と賢明な妻のアドバイスがあって、
それが胸に刺さっているからである。
うちは90%以上が女性社員だから、
女性の気持ちをわかってあげる必要があるが、
やはり自分には解読不能なことが多い。
むしろ彼女たちの旦那の気持ちがわかって
同情したりする。
いろんな世代のいろんな旦那がいて、
おそらく共通しているのは
腹が減ったら怒り出し、
靴下をそのへんに脱ぎ捨て、
たまに自由になれる瞬間を求めるくらいで、
そこを許せるか、許せないか、
結局は「夫婦は組み合わせ」なのだ。
自分が良い夫だという仮定は、
自身の家庭でしか通用しないもの、
ではないか?
仕事も同じだ。
コピーライターは、基本的にデザイナーと
夫婦のようなパートナーの関係で、
平日は妻よりも長く一緒にいることになる。
20代の頃は、年長のデザイナーに幾度も
潰されそうになったことがあった。
ノイローゼになるんじゃないかと思うくらい
追い詰められた。
しかし、その組み合わせがベストなら、
毎日オフィスに行くのが楽しみになった。
アイデアがふつふつと出る感覚を味わえた。
夫婦も仕事も、いろんな二人の組み合わせが
あるものだな、と思う。
出会えたことへの感謝を忘れないでゆきたい。
もちろん、これはアドバイスではないよ。
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