文化によって味覚も違う？アメリカでも人気の季節限定フレーバーをご紹介！

日本でも、春になると桜フレーバー、秋になると芋栗南瓜のフレーバーなど、季節に合わせた期間限定のフレーバーが出てきますが、アメリカにも同じように季節限定のフレーバーが沢山あります！今回は、アメリカの季節限定のフレーバーと、アメリカならではのユニークなフレーバーをご紹介します。

そもそもアメリカでの季節限定フレーバーについて、調査会社によると北米人の四人に一人が季節限定フレーバーは商品選択に影響すると答えており、41%が食品や飲料が季節限定品である場合、衝動買いをしてしまう可能性があると答えています。限定フレーバーがあることで、新たな顧客の開拓が出来る可能性が高まるので、アメリカの食品会社もこぞって季節限定フレーバーに注力しているようです。カテゴリーによって、限定フレーバーを積極的に販売するものもあり、例えば温かい飲み物、コーヒー、グミ、ポップコーン、キャンディの５つのカテゴリーは特に期間限定フレーバーに力を入れていることがわかりました。年間通して期間限定フレーバーが出ていますが、上述した通り温かい飲み物が、期間限定商品として販売されやすいことから、特に秋と冬は、期間限定フレーバーが出やすい時期と言われています。[1]

ちなみに春や夏は、ストロベリー、ラズベリー、ブルーベリーといったベリー系、暑い夏を爽やかに過ごせるレモンフレーバー、トロピカルな風味が特徴的なココナッツがよく使われています。期間限定フレーバーが盛り上がる秋冬に関しては、下記のようなフレーバーが多いです。

・パンプキンスパイス

パンプキンは日本でも同じように秋が旬の野菜ですが、シナモンなどのスパイスと一緒の組み合わせでフレーバーとして販売されることが多いです。特にスターバックスの「パンプキンスパイスラテ」はPSLと略され、スターバックスファンから最も愛されているドリンクの１つです。2003年から販売されており、20年以上も愛されている商品です。この人気から、他のカフェでも次々にパンプキンスパイスラテが販売されており、１つの商品が「秋のフレーバー」として北米全体に認知されるようになりました。

・ジンジャーブレッドフレーバー

クリスマスの時期になると必ず見受けられる生姜にスパイスを効かせた人気の高いフレーバーです。こちらも上記のパンプキンスパイスラテのようにドリンクで販売されることも多いですが元々がクッキーなため、オレオを含めクッキーやケーキ、チョコレートの商品として販売されることも多いです。

このような季節限定のフレーバーのみならず、日本にはないユニークなフレーバーとして、最近アメリカのスーパーマーケット等でよく見かけるのは「バースデーケーキフレーバー」です。こちらはバニラクリームにスピリンクル（カラフルなトッピング用シュガー）をまぶしたケーキのフレーバーなのですが、オレオを始め、スターバックスのフラペチーノや、キットカット、Auntie Anneのプレッツェルなどがこのフレーバーを出しています。実は1960〜70年代からあるフレーバーであると言われており、実は長い間愛されているフレーバーのようです。

また「バターピーカン」も日本ではなかなか見ないフレーバーですが、アメリカではとても人気なフレーバーです。アメリカ人が選ぶ好きなフレーバーベスト４にも選べれるほど一般的なフレーバーで[5] アイスクリームショップにもほぼ必ず置いてあります。ピーカンナッツの香ばしい香りとバターが混ざった、甘味と香ばしさが感じられる風味で主にアイスクリームやケーキに使われることが多いです。

この他にも、日本人にとっては甘すぎると感じるフレーバーもアメリカ人には好意的に受け入れられていたり、逆に日本人が好む風味がアメリカ人にとっては物足りなく感じられたりと、食文化や育ってきた環境によって味覚の違いが生じます。アメリカ市場に拡大するためには、アメリカ人がどのような味覚を持ち、どのような食事をしているのか、してきたのか、さまざまな人種がいるため一所くたにするのは難しいですが、改めて考える必要があるでしょう。

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