海外向けSNSマーケティングの基礎。今すぐできる３つのターゲット分析とは？

海外進出ブランドにおいて重要な要素のひとつであるSNSマーケティング。その中で特に意識したいのは、ターゲット分析です。誰に向けて投稿するかが明確であればあるほど、SNSは威力を発揮します。ここでは、海外向けSNSマーケティングの基礎となる３つのターゲット分析についてお伝えしたいと思います。

1) SNSの既存フォロワーに目を向ける

誰に向けて投稿するかを想像する際に、ヒントとなるのが、既存フォロワーです。ブランドのターゲットペルソナは、必ずしも既存フォロワーと同じであるとは限りませんが、似通った要素を持ち合わせている可能性があります。今フォローしてくれている人々を知ることは、今後ブランドに興味を示す可能性が高い人々を探る第一歩となります。

facebookやInstagramなどのSNSは、既存フォロワーの分析に最適です。アプリ内に備わっているユーザー分析ツールで、年齢、性別、地域、最も活動的な曜日や時間帯など、フォロワーの基本的な情報を簡単に入手することができます。この基本属性を知るだけでも、ターゲットペルソナを推測する手がかりになります。

さらに、Googleアナリティクス（Googleが提供するアクセス解析ツール）を使って、現状のウェブサイト訪問者について知ることもできます。サイトアクセスが最も多いSNSプラットフォームを分析することで、注力すべきSNSも把握できます。またGA4への移行後は、アクセスの多さだけでなく、リピーターやコンバージョンにつながりやすいユーザーはどのSNSプラットフォームで獲得できているかという視点での分析も簡単にできるようになりました。

2) ユーザーの声に耳を傾けるソーシャルリスニング

前述した既存フォロワー分析では、フォロワーの大まかな属性を把握することができます。たとえば、20代から30代半ばの大都市圏に住んでいる女性といった具合です。しかし、これだけではターゲットペルソナ像を想像できているとは言えません。もう少し踏み込んで、その人々を知るコツをいくつかご紹介します。

まずは有力なフォロワーのアカウントを覗いてみましょう。アナログに聞こえるかもしれませんが、意外とこの質的な分析が役に立つのです。アカウントを公開しているユーザーであれば、プロフィールや投稿を確認することができます。何十人かのフォロワーを確認するだけでも、傾向がみえてきます。

フォロワーでなくとも、インスタグラムではあなたのアカウントを「タグ付け」してくれたユーザーをまとめて閲覧することができます。タグ付けは、ブランドに関連性が高い投稿がされる時に使われる機能であるため、ユーザーとブランドの関係を表していると言えます。そして、その投稿からターゲットの隠れたニーズや、今後の投稿のヒントを得られることもあります。

分析する際に意識するポイントとしては、以下のようなことが挙げられます。

・投稿のシチュエーション
・使用されているハッシュタグ
・同じ投稿にタグづけされている他社ブランド
・キャプションに現れるユーザーの感情
・投稿に寄せられた他のユーザーのコメント

関連キーワードや、関連ハッシュタグを検索して、フォロワーやタグ付けしているユーザー以外の人々の投稿から同じようにヒントを探るのもおすすめです。どんな些細なことでもいいので、情報収集していくと、ターゲットの輪郭が徐々にみえてきます。

3) 定性調査でユーザーのインサイトを把握する

SNSマーケティングにおいて最も重要なのは、ターゲットのインサイト（ユーザーの本音）を知り、そのインサイトに沿って、SNS上でコミュニケーションを図ることです。これまでご紹介してきた基礎的なターゲット分析からもわかることは沢山ありますが、ユーザーのより深い心情をつかむとなると、マーケティングのプロによる定性調査が必要となります。

定性調査は、ユーザーの言動から得られた「数値化できないデータ」を収集することを目的とした調査です。SNSのフォロワーから対象者を集め、フォーカスグループや１対１のインタビューを行なうこともできます。調査を進めるファシリテーターと、対象者の間で繰り広げられる会話から、ターゲットが抱える本当の課題や、ブランドに求めることなど、決してSNSの投稿に現れることのない情報を収集することができます。

特に海外進出をされている企業にとっては、日本国内のターゲットと、海外市場のターゲットは大きく異なる可能性もでてくるため、このような定性調査は海外事業を展開する際のマーケティングの重要な手がかりになります。

ワイズアンドパートナーズでは、このような定性調査を含む、米国進出に向けた統合的なマーケティングのご支援をしております。弊社でご支援可能なサービスの内容や、実際にご支援した成功事例などを以下にご紹介していますので、ぜひご覧ください。

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