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日本では、Z 世代のアルコール離れが話題になっています。それはアメリカの若者も同様です。アメリカではどのような商品が開発されているのか、そして日本のお酒はアメリカでどのように注目されているのか、アメリカの酒トレンドをご紹介します。
日米Z世代のアルコール事情
最近、日本ではZ世代のアルコール離れが加速しています。国税庁のデータによると、成人1人当たりの酒類消費数量は1995年度に100リットルだったのが、2020年度は75リットルまで減少しているとのことです。コロナ禍で外食や飲み会が減った影響はもちろん、あえてアルコールを飲まない生き方=ソバーキュリアス [1]が話題になっています。またノンアルコール飲料やアルコール度数1%未満の“微アル”飲料も需要が増加傾向です。
一方、アメリカでも、PSUが発表したAlcoholic Beverage Consumption Statistics and Trends 2022によると、特にZ世代を中心にお酒を飲む量が減少傾向にあるというデータが出ています。しかしながら、飲酒量が減っているにも関わらず、アメリカ国内は、缶カクテルのような新しいアルコール飲料の需要が伸びてきています。その大きな要因として、缶カクテルは、手軽な価格でお酒を飲むことができ、アルコール度数も低いことから、より美味しく健康的な飲み物として、ビールなどのアルコール飲料に代わる多くの若者が選択するようになっているのです[2]。
アメリカで注目されているアルコール飲料のトレンド
このような缶カクテルブームにより、多くの企業が新しい味や低アルコール度数、低糖質のお酒を開発し、新しい消費者を獲得しようと競い合っています。例えば代表的な企業に、Hard Seltzer[3]や Soso Sake[4]があります。Hard Seltzerは、低糖質アルコール飲料のトレンドに乗りながら、アジアのフルーツの味で集客を図っています。アメリカのフルーツの味とは異なる味を提供することで、他の缶カクテルとは一線を画すことに成功しているのです。
また、Soso Sakeは、日本酒をベースにしたスパークリング飲料を提供しています。これは日本酒に興味があるアメリカ国内の人たちの興味を集めています。そしてこれにより、アメリカ人が気軽に日本酒を試したり、新しい楽しみ方を知ったりするキッカケにもなっているのです。
日本酒の次にアメリカで流行るのは、「焼酎」「缶チューハイ」!?
もともと、日本酒は日本のお酒=SAKEとして最も広く知られているため、すでに多くの企業が日本酒を使った新しいアルコール飲料を発売し始めています。さらに、今後注目すべき動きとして、焼酎やチューハイが関心を持たれつつあります。一部のファンの間で、焼酎は二日酔いをほとんど引き起こさない、と話題になっているのです[5]。
もちろん、現時点では、多くの人に焼酎や缶チューハイは知られていません。しかしながら、焼酎製造に用いられる微生物は麹菌と酵母が醸し出す独特なうま味や香りの良さ、その健康効果をアメリカ人に広げることができれば、売上や市場が大きく伸びる可能性を秘めていると言えるでしょう。
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